不屈の男、エリック・コンプトンを知っていますか

世界最高峰のアメリカPGAツアーでは次々と若いスターたちがその才能を開花させていますが、対するベテラン勢たちもまだまだ元気で優勝争いを繰り広げています。

その中にあってエリック・コンプトンという男はまさに不屈の男というにふさわしい人物です。

30代半ばでお世辞にもスター性のあるルックスとは言えない選手ですが、これまでの人生で二度も心臓の移植手術を受けた経験を持つ、稀有なスポーツ選手なのです。

最初はまだ幼い9歳のとき、重度の心筋症と診断され心臓の移植手術を受けたのですが野球に興味を示していた少年はその道を諦めざるを得ませんでした。

その後ゴルフに興味を示すようになり、体力的な問題や病気のケアなど色々な問題を乗り越えてついにはツアーで戦えるまでにその才能を伸ばして行きました。

しかし、再び悲劇が彼を襲うことになります。プロゴルファーに転向した6年後の29歳のとき、心臓発作に倒れ二度目の心臓移植手術を受けたのですが、本人も周囲も再びプロゴルファーとして活躍できるとは思っていなかったかもしれません。

しかし、その数年後にはウェッブドットコムツアーで優勝し、PGAツアーに本格的に参戦するようになり、メジャー大会で優勝争いを演じるまでになったのです。

キレのいいアイアンショットを武器としていますが、ドライビングディスタンスもある意味ハンディキャップを抱えているとは思えないほど上位に食い込んでいます。

このことは世界中の心臓病と戦う人達、心臓移植を待つ人々、奇跡を信じて待っている人を大いに勇気づけたことでしょう。

更にフィールドの外でも心臓移植の理解を知らしめるためのチャリティー活動を行うなど積極的に取り組んでいる姿には多くの賞賛が送られています。

まさに紳士のスポーツであるゴルフのプロフェッショナルにふさわしい礼儀と不屈の精神を併せ持つ素晴らしいゴルファーです。